赤ちゃんの障害リスクを小さくするため葉酸を、という厚労省の言い分

厚生労働省が妊娠を希望する女性に予算摂取を推奨する理由は、何といっても赤ちゃんの障害リスクを小さくするため。

妊娠中に葉酸が必要だという厚労省の言い分とは?

厚生労働省は妊娠を希望する女性、妊娠初期~から授乳中の女性に対して葉酸を摂るように推奨しています。(1日の推奨摂取量480μg、授乳中なら340μg)

この理由を、とてもくだけた書き方をしますと以下のようになります。

二分脊椎という赤ちゃんの先天障害があるんですね。

これは核酸の合成に大切なビタミン、葉酸が足りなかった為に細胞分裂が充分に出来ずに脊椎管が閉じなかったわけです。脊髄がそこから出てしまい損傷して排尿障害や歩行障害を起こすこともあります。

稀に赤ちゃんが無脳症になることもあります。

このような重篤な先天性障害を、お母さんが摂る栄養に気を付けるだけで予防出来るのだから(100%ではないでしょうが)、葉酸摂取をお勧めしますね。

葉酸は緑黄色野菜やパン酵母、海苔や緑茶などに含まれていますが、調理の熱で失われやすいし、生体利用率も食品からだと平均50%程度です。

日本では欧米ほど食品への葉酸添加が進んでおりませんし、栄養補助食品からの葉酸生体利用率は85%と高いので、妊娠希望、または妊娠中の女性には栄養補助食品(サプリメント)から400?摂ることを勧めております。

ただし、1日に1000μgを越えないよう注意が必要です。(18~29歳は900μg)

栄養補助食品での栄養補給は過剰摂取に繋がりやすいので気を付けて下さい。

以上、厚生労働省による妊娠に関連した葉酸に対する見解をざっくりと述べました。

葉酸が赤ちゃんの障害リスクを小さくする?

葉酸は赤ちゃんの障害リスクを小さくします。

葉酸は妊娠初期から赤ちゃんの成長にとって重要なビタミンです。

DNAの合成に関与し、細胞の増殖が盛んな妊娠初期に欠乏すると二分脊椎や無脳症などといった神経管閉鎖障害のリスクが高まります。

ですから赤ちゃんを望んでいる女性は積極的に摂取する必要があります。

欧米諸国で妊娠前後にサプリメントで葉酸摂取量を充分に増やす疫学調査を行ったところ、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発生率が大幅に下がったという結果が出ましたので、世界の多くの国で妊娠を希望する女性に対して栄養補助食品などでの葉酸摂取が推奨されました。

日本でも2000年から厚生労働省により同様の推奨がされています。

「日本人食品摂取基準」(2015年版)では成人(非妊娠)の1日推奨摂取量は240?/日とされ、妊娠を希望、または妊娠中の女性はさらに240?増やして480?/日、授乳中は100?増やして340?/日が推奨としています。

なぜサプリメントを含む栄養補助食品からの摂取を推奨してるのでしょう。

食事で摂る葉酸はポリグルタミン酸という形で存在し、消化によりモノグルタミン酸となって小腸で吸収されますが成体利用率は食物に含まれていた量の21~81%であり、安定性や効率性が悪く、生体内に400?の葉酸を取り込もうと思うとその何倍ものポリグルタミン酸を摂らなければなりません。。

サプリメント中の葉酸はプロテイルモノグルタミン酸という形態で安定的で生体効率が高いのです。

母体となる女性や生まれてからの成長著しい子供も葉酸やビタミンB12は大切です。不足は造血やメチオニン生成障害を起こし、貧血や動脈硬化になるリスクが高まるからです。